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- もりそばとざるそばとかけそばの違いをしってますか?
- 「ざるそばには海苔がかけてあって、もりそばにはかけてない。」今の時代ですと正解。
- …ですが実はもっと深い訳があるんです。
ひとつの説として、ざるそばはそば粉の配合の多いそばで、冷たく冷やして食べるのに適したそばです。
だいたい、そば粉が八割以上のそば。このそばは温かくして食べると切れやすいので、冷やして食べる専用のそばになります。
もりそばは冷やしてでも温かくしてもどちらでもいいそば。温かくしても切れにくいようにそば粉の配合
のやや少ないそばで、同割そばから六割そば位。そば粉の配合量が違うので、適したつゆも当然違ってきます。
- そばはつゆにつけて食べるのが始まりなんですね。
- それが面倒だとばかりにそばにつゆをかけて食べる人も出てきてしまったんです。そしたら器もひとつ
ですむし、簡単とばかりに流行ってきたんですね。
- これがかけそばなんです。ところが温かいつゆをかけるとそばが切れやすい。そこで温かくしても切れにく
いように、そば粉の配合のやや少ないそばも出てきたのではないでしょうか。昔はそば粉より小麦粉の方が高かったでしょうから、元々はそば粉の
多いそばが当たり前だったと思われます。
- かけそばが流行るにつれて、元々の、つゆにつけて食べるそばと区別する必要があってもりそばというようになったんですね、これが。このそばが「ざる」「もり」兼用のそばというわ
けです。
- ところでざるそばというのは、蒸篭(せいろ)や皿でなくて、竹ざるに盛って出したところから始まったようなんです。もりそばは蒸籠や皿に盛って出してました。
- もりそばと区別するため、器だけでなく、つゆもコクの強いものを使うのが決まりだったんですね。
- 最近はほとんどのお店でざるそばももりそばもつゆは一緒で、海苔がかけてあるかないかだけの違いになってますが、つゆも別のお店、中にはそばも別といったお店もあるようですね。
そこで「蒸籠」の事なんですが、江戸時代初期にはもりそばは平皿や椀、小鉢などに
もっていました。そのうちに、蒸籠(本当は「せいろう」が正しいそうですが)も器として使うようになりまし
た。
これは、元々食べ物を蒸す時につかうものですが、江戸初期に麺屋や菓子屋が副業として「蒸しそば切り」を
扱っていた頃の名残ではないかと言われています。そばをゆでずに、蒸すという料理法もやっていたんですね。
又、他の器と違って上げ底にしやすいという事も理由の一つにあったようです。江戸時代に、値上げを陳情して
も許可されなかった時に、上げ底にして、量を少なくしたなどという事があったんですね。
蒸籠に盛られる、そば自体には特に区別や規則はないようです。
そういえば山形では、杉の板に盛ってだす「板そば」というメニューがあります。量が多かったりしますが、
特にこういう蕎麦が板そばというきまりはないようです。
茶椀に盛ったご飯を茶碗飯、丼に盛ったご飯を丼飯というようなものですかね。
- そばの食感と香りを味わうには
- まず3〜4本そばをつまみ、ちょんとつゆにつけ、勢いよくすすり込む事。
- それからひとかみふたかみすると、香りと味が広がる訳ですね。
- だからすすり込む音をたてて食べるのがそばの場合は上品なんです。
- 音をたてずに食べる人は野暮なんです。
- そばをつゆの中にちゃぽんと入れてしまい、その上かき回したりしている人、いますね!!
- そばが持ってる風味を味わえませんよ。
- 中には猪口(ちょこ)を持たずに食べる人、いますね。犬食いといってそういう人は日本人じゃないといわれますよ。
- そば屋でお酒を飲むのも粋ですね。
- ただし先にお酒で、そばで締め。
- そばを食べずにお酒だけは厳禁、まして飲み過ぎて酔っぱらうのは出入り禁止。
- そばの最後はそば湯でしめるのは常識ですね。
- つゆの残った猪口(ちょこ)に、好みの味になるようにそば湯をそそぎ、好みで薬味を入れ楽しんで下さい。
- そば湯には、ゆでる時にそばから出た栄養分がとけこんでます。
- そばとそば湯のセットで、そばを丸ごといただくことになるわけですよ。
- 但し、つゆを入れ過ぎての塩分の取り過ぎにご注意。
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山形そば本舗
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