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               さくらんぼについての知識

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4月の下旬頃花が咲き始め、4月26日頃満開となります。その頃遅霜があったり、強い風にあったりすれば結実

しなくなります。また受粉にしても、さくらんぼは自家受粉しないため交配のため受粉樹を混植する必要がありま

す。山形県は全国でも数すくない適作地となっているといわれていますが、遅霜があり、遅霜に対する対策や、

又実が育成するときに雨にあたると実割れを生じてしまうため雨よけハウスは欠かせない等、非常に手のかか

る果樹です。

   収穫時期は6月上旬から7月初め迄の約1ヶ月です。   さくらんぼは鮮度の落ちるのが早く、収穫したら直ち

に出荷しなければなりません。生での保存はできません。買ったらすぐ!さくらんぼ狩りで、摘んだらすぐ!食べ

ること。


さくらんぼの品種


当園で栽培している主要な品種です。

佐藤錦   

大正元年に佐藤栄助氏が育成した品種、当時は加工が主力の関係から主力品種ではなかったが、生食

が主体になった昭和50年代より一気に栽培が増え、現在も主力品種となっている。

樹姿は直立性で、樹勢は旺盛で、花の着き方も多く豊産であると言われている。果実は6g〜10g、果肉は

乳白色、果実は短心臓形で、核が小さく可食部分が多い。糖度は14〜16%以上で20%以上になることも

珍しくない。酸度は0.5%程度であり、甘酸のバランスがとれ、いまだもって現在の品種の中では最高のさ

くらんぼである。収穫時期は6月中旬〜下旬、実割れが発生するので雨よけテントが必要である。 


ナポレオン 

18世紀にはヨーロッパ各地で栽培されていたといわれ、現在でも世界各地で栽培されている。わが国には

明治の初期に導入されされたが、品種の来暦は明らかでない。ナポレオンという名は1820年に命名された

といわれている。樹姿は直立性であるが、成木化するにつれてやや開帳する。樹勢は旺盛で大樹となる。

花の着きもよく、豊産である。開花期は山形では佐藤錦より2日早い。果実は長心臓形で大きさは6〜7gで

果肉はクリーム色、果汁は多く生食、加工とも適している。糖度は16%程度、酸度は0.8〜1%と佐藤錦より

酸味が強い。この品種は、完熟前は酸味が強く食味はあまりよくないが、完熟すると味が濃く、最高の美味

さになる。収穫時期は6月下旬〜7月上旬、梅雨時期なので実割れ防止の雨よけテントは必須の条件。


紅さやか  

1979年に山形県立園芸試験場が育成した品種で、1991年に品種登録。樹勢は強く、新梢の伸びは佐藤錦よ

り強く旺盛である。樹姿は直立性で、花の着き方は佐藤錦より少ない。開花期は2日早い。佐藤錦、ナポレオン

とは高配和合性がある。果実の大きさは5〜6gで、果形は短心臓形で、果皮色は帯朱紅で着色は濃い。収穫

後期は暗赤色になり、果肉も赤色が濃くなる。糖度は14〜19%で、酸度はPH3.7程度。

他の品種よりポリフェノール(アントシニアン)が豊富。熟期は6月上旬で極早生の品種である。 収穫が早すぎる

と味が淡白になり、遅れると果皮色が紫黒色になり、果肉が軟化する。当家では、生食の他にジャムやさくらんぼ

酒にして楽しむ。出来上がりの色がきれい。 他のさくらんぼでは色は出ない。


紅秀峰   

1978年に山形県立園芸試験場が育成した品種で、1991年に品種登録。樹勢はやや旺盛で、樹姿は中位である。

開花は山形で栽培されている主要な品種の中では最も早く、佐藤錦より3〜4日早く開花する。 果実の大きさは

8〜9gで極めて大果になる。果実は扁円形で短心臓形をやや横に長くした形である。外観は着色とも良好であり、

糖度は20%前後で、酸はPH3.7〜4.0と少なく、甘味は極めて多い。外観、肉質、食味など品質のよい佐藤錦より

優れた点が多く、今後期待される品種とされている。当園でも最近になって、佐藤錦を倒して、紅秀峰を15本ほど

植えている。肉質が硬いので、傷みにくく送付するのに適している。


紅てまり  

極晩成の品種、7月のさくらんぼである。当園で植えて7年になりなり始めているので、7月に食せます。

以上の他に、数はすくないが以下の品種も植え込んであります。また、中には種類が分からない物もあります。

高砂    

原名はロックポートビガローといい、アメリカのオハイオ州クリーブラントが原産、1872年北海道開拓使によって導

入されたといわれている。


南陽    

1957年に、山形県立農業試験場がナポレオンの自然交雑実生から選抜したした品種、果実は8〜10gと大果にな

る晩生種


山形美人 

最近6本程植えました。内容よく分かりませんが、反射シート等なくとも葉の影なども着色するとの事です。外観、

肉質、食味は、佐藤錦そのものです。


月山錦  

白い(黄色)さくらんぼ、収穫時期がよくわかないので、食べてみて美味しければ収穫するのだそうです。
       



この他にもよくわからない種類のさくらんぼが2種類ほど植えてあります。交配樹になるのではとの考えから、

美味しくはないのですが、切らないで植えてあります。来園されたときに食してみて下さい。

H22年現在 おばこ錦、花笠錦、紅夢鷹、さおり、大将錦等増えております。 約20種類のさくらんぼになって

います。