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特集 納豆と健康A

大豆の花
納豆中のポリアミンに若返り作用自治医科大・早田氏らが成分特定 全国納豆協連 

 全国納豆協同組合連合会は先月19日、都内で記者会見を開き、自治医科大学大宮医療センターの早田邦康氏らを中心とするグループが、納豆やテンペに多く含まれるポリアミンに若返り作用があることを突き止めたと発表した。

 早田氏らは、ポリアミンを摂取し、体内のポリアミン濃度を高めることで、動脈硬化の炎症反応を引き起こす要因とされる接着分子「LFA‐1」を抑制する作用を確認した。
納豆を被験者31人に摂取させたところ、ポリアミンの1つでLFA‐1抑制作用の最も強いスペルミンの血液中の濃度は平均1.4倍、最高2倍まで上昇。スペルミン濃度の高い人では、LFA‐1の数は減少した。研究成果は国内外の医学会でも発表した。

同氏は「LFA−1は年齢とともに増加し、炎症を誘発する重要な因子です。よって、この因子を抑制する自然の物質であるポリアミンは、炎症によって引き起こされる動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果があるのではないかと考えられる。老化の防止などアンチエイジング効果も期待できる。」としている。

さらに同氏は、「ポリアミンは、リンパ球のLFA−1という炎症に重要な因子だけを抑制する一方、ポリアミン濃度の高い培養リンパ球では、NK活性などの癌の見張り番の機能は高く維持される事がわかりました。分かりやすく言うと、ポリアミンは高齢の体内のリンパ球を若い人のリンパ球の状態に近付ける事ができる物質であるということになるでしょう。」と述べた。

  平成16年6月2日(水)健康産業新聞掲載記事

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