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 特殊教育にかかわる分野では、「個別の指導計画」などにも見られるように、子どもたちへの支援の内容と手立て、そしてその評価などにおいて一層明確な意味づけの下での有効な指導が求められています。
 しかし、特殊教育の一つの現状としては、柔軟な学習課題が組めるというよさがある反面、「確固とした裏付けのもとで学習課題を設定する」という点においては課題があるあるように思います。学習を指導するにあたり実態把握のため、各種検査(知能・発達)を用いますが、その値を具体的な学習課題や手立てに結びつけることは難しいことです。かといって、それを参考に実際の生活から学習課題を設定しても「担任の主観でしかないのでは?」「この学習は何に結びつくのか?」「学習する時期とし適切なのか?」などという不安をどこかで抱えているのではないでしょうか。
 平成12年度、学習指導要領の改訂に伴い特殊教育諸学校が一冊にまとめられ、「段階」から「観点」へと従来とは異なる表記になりました。そのため、旧学習指導要領をどう移行させて新学習指導要領での学習指導に結び付けたらよいのか頭の中で整理ができず(私だけかもしれませんが・・・)混乱してしまいました。

そこで、旧学習指導要領時の「段階」と新学習指導要領の「観点」を整理し、関連づけ、学習内容を設定する際の資料として作成してみたところです。
 現在この資料は、研究テーマにせまるための「養護学校と地域の特殊学級のかかわり」の観点から山形県立米沢養護学校やまなみ学園分教室及びその近隣の小中学校特殊学級の一部において資料をCD-ROMとして配布し、試行活用をしていただいているところです。が、果たして有効に活用できるものなのかどうか、広く意見を求めたく思い切って公開したところです。そして、 活用されての声を即共有することができるということを生かして、お寄せいただいた声を支援内容リストに関連づけて指導方法例や教材・教具などについて記載し資料としての方向をみんなで探っていくことができれば、と考えています。
 
※学習課題に対し具体的にどう支援できるかが教師の「腕の見せ所」と考えますので、段階などにこだわることなく、柔軟な姿勢で子どもたちのよりよい成長に結びつくための、あくまでも一つの参考資料としての活用をお願いいたします。
 また、お手数ですが活用されてのご感想をお寄せいただけると幸いです。

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      2. 6   「国語科」具体的な支援について一部掲載開始

        25   山形県長井・西置賜地区の小・中学校へホームページ開設についてのチラシ配布
2001. 1.18   UP開始