
| 目 標 |
| 社会の様子、動きや移り変わりについての関心と理解を深め、社会生活に必要な基礎的な能力と態度を育てる。 |
@「社会の様子、移り変わり「」とは、
・新聞やテレビなどで取り上げられる社会情勢、政治、経済の仕組みの初歩的な内容、時間的な移り変わりの観点から眺めた社会のこと
・「社会の様子、働き」では、生徒の生活行動範囲の拡がりに対応し、自分と家庭や学校を中心とした地域社会とのかかわりや、社会生活のおおよその理解を深める。また、外国人との接する機会や情報も増えたことから、外国の様子について関心をもち、そのおおよそを理解することも必要である。
・「社会の移り変わり」とは、家庭、学校、地域社会など生徒の身近な環境の時間的な移り変わりのこと。中学部では、これらの移り変わりに興味や関心をもつことができるように、身の回りにおけるいろいろな変化の例を取り上げて、指導することが必要。
A「社会生活に必要な基礎的な能力と態度」とは、
・家庭、学校、地域社会など生徒の身の回りの生活に必要な主なきまりを知ること(例えば、公共施設や公共物の役割が分かるなど)
・生徒の公民的資質の基礎となるものであるため、生徒の発達段階や学習経験等を考慮し、できるだけ生活に密着した内容を取り上げ、体験的な活動を通して身に付けることができるように指導する。
| 学習内容 |
| 「集団生活ときまり」の観点 (1)集団生活に慣れ、自分の意見を述べたり、相手の立場を考えたりして、互いに協力し合う。 (2)社会生活に必要ないろいろなきまりがあることを知り、それらを守る。 |
| ポイント | 学習内容 |
| 集団生活に慣れ | 学級や学校の集団において、その生活の流れに乗り、友達との交友や、共に活動するなどの適応を図ること |
| 自分の意見を述べたり、相手の立場を考えたりして、互いに協力し合う | 例えば、 「学級や学校の中で、役割を分担して仕事をする」 「困ったとき、分からないときは、人に尋ねたり教えてもらったりして目的を果たす」 「友達が困っているのを見たときは、手助けをする」 などの具体的な活動を通して、助け合って生活することが必要なことを理解すること 特に身近な問題を仲間と話し合う中で、自分の意見を述べたり、相手の意見を聞いたりするなどして、互いの石の疎通を図ることができるよにする |
| 社会生活に必要ないろいろなきまり | 家庭、学校、地域社会など生徒の身の回りを中心とした社会でのきまりを指し、 例えば、 「学校の時間割に沿って行動する、月や週のきまりを知る、道路の右側を歩く、信号に従って道路を横断する、列に並ぶ」など、学校や地域社会で円滑な生活を送る上での基本的なきまりが挙げられる |
| 集団生活ときまり | 自他の人格の尊重、社会的義務や責任の遂行、公正な判断などの内容の基礎的な部分を扱う |
| 「社会の出来事」の観点 (4)日常生活で経験する社会の出来事に興味や関心をもち、生産、消費などの経済などの経済活動に関する初歩的な事柄を理解する。 |
| ポ イ ン ト | 学 習 内 容 |
| 日常生活で経験する社会の出来事 | 新聞やテレビなどから得られる様々な社会の働きや事件の様子や生徒の住む市(町、村)などの地域社会で見聞きする様々な出来事、交通の様子、、季節の話題、地域社会で催される行事のニュースなど |
| 生産、消費などの経済活動 | 生産、販売、消費に関する活動を指し、 例えば、 ・米、野菜、果物を作る農家の活動、海で魚をとる漁師の活動、工業製品をつくる工場の活動、それらを市場に運ぶ運送活動、運ばれた生産物を販売する活動など |
| ・こうした一連の活動の様子を見学したりテレビやラジオやビデオなどで視聴したりすることにより、自分の生活とのかかわりについて興味や関心をもつようにする ・地域の大規模な小売店や「コンビニエンスストアの利用など具体的活動によって興味や関心を高める ・生産、消費などの諸活動を通して、我が国の産業の様子や社会の出来事の理解に発展させていく |
| 「地域の様子や社会の変化」の観点 (5)自分の住む地域を中心に、我が国のいろいろな地域の様子や社会の移り変わりに関心をもつ |
| ポ イ ン ト | 学 習 内 容 |
| 我が国のいろいろな地域の様子 | 自分の住む市(町、村)を中心に近隣の市(町、村)の地形、主な産業、j人々の生活の様子などを指し、具体例をもとにそれらの地域の様子が、場所によって違うことに気付くことができる 例えば、 ・自分の住む市(町、村)にある産業と比べたりして、それぞれの地域の特色や様子をとらえる ・簡単な絵地図を見たり、交通の路線図などを書いて調べたりする学習を通して、地域の道路の様子やspれが他の地域と結びついていることをとらえる |
| 社会の移り変わりに関心をもつ | ・地域の様子が場所によって違うことや人々の生活の違いについて理解を深める |
| ・家庭、学校、地域社会など生徒の身近な環境の時間的な移り変わりや人々の生活のの変化に気付くこと | |
| 生活の変化を考える手掛かりとして、例えば、 ・地域の郷土感を利用し、昔の衣服や生活の道具と現在の衣服や生活の道具の違いを調べることにより、生活するのに便利なようにいろいろなものが変化していることに気付く・過去から現在にいたる地域社会の生活の変化について、興味や関心をもつようにする |
|
| 我が国のいろいろな地域 | ・そこに住む人々の生活の知恵がいかされていることに気付く |
| ・生活の様子を考える際に「公共施設」の内容と関連づけると一層理解しやすい | |
| 社会の移り変わり | ・歴史の内容にふれることもあるので、各種の視聴覚教材や機器を有効に使い、身近な問題として興味や関心をもつようにする |
| 「外国の様子」の観点 (6)外国の様子や世界の出来事などに興味や関心をもつ |
| ポ イ ン ト | 学 習 内 容 |
| 外国の様子 | ・外国の自然、気候、風土、人々の生活などを指す 例えば。 ・熱帯、温帯、寒帯地方の人々の衣服、料理の種類、食事の習慣、住居の様子、あいさつなど、そこに住む人々が暮らす生活の様子のこと |
| ・これらの内容を調べることは、外国の文化や習慣を理解し、ものの考え方の違いを考えるもとになる | |
| ・外国の人々の生活の様子を知ることを通して、国内だけでなく国外にまで視野を広げることができるようにする | |
| 世界の出来事 | ・新聞、テレビから得られる世界の主な経済、文化、スポーツなどの主な出来事を指す・テレビやビデオを活用して、学習を具体的に展開する・ALT、留学生、地域に住む外国人などと交流したりする活動を取り入れることにより、世界の人々の暮らしなどに興味や関心をもつことができるよう工夫する・総合的な学習の時間と関連をもたせるなどして適切に取り扱う・国際的な規模の催しものの際に、地図などでその国名と位置を確認するなどして、我が国の国旗や外国の国旗に対する親しみをもつようにする・最新の資料を用い、初外国の様子が実態に即したものとなるよう配慮する |