目 標
日常生活に関係の深い自然の仕組みや働きに関する初歩的な事柄についての理解を図り、自然を愛する豊かな心情を培う。

@「日常生活に関係の深い自然の仕組みや働き」とは、
・人体のつくりやその機能、栽培している植物や飼育動物のほか、通学途上に見られる動植物などの身近な生物の様子、電気、、薬品、電気器具などの身近な事物や機械・器具のおおよその構造や役割、気象などの自然
現象


A「初歩的な事柄についての理解」とは、
・基本的な理解であり、その根元的な原因や要因までを求めるものではない
・例えば、音声をとらえる器官、消化器官、植物の様子ー発芽ー花ー実ー種子、電気器具の役割やコード・スイッチなどの、基本的な構造の理解

B「自然を愛する豊かな心情を培う」とは、
・自然や動植物を大切にする気持ちを育てること
・具体的には、「植物を大切に育てる」「動植物を可愛がる」「ごみや廃棄物を正しく処理する」などができるような心情

学習内容
「人体」の観点
(1)人の体の主なつくりや働きに関心をもつ
ポイント 学習内容
人の体の主なつくりや働き ・人体を構成する目、耳、頭、手、足などの外形的にとらえやすい身体の各部位の構造やそれらの働き
・肺、心臓、胃腸などの「身体内部のおおよその器官の構造とそれらの働き・・具体的で理解しやすい事柄として、
食事と排泄、呼吸、心拍、病気やけがのおおよその症状、病気に関係するかびや細菌などのほか、消毒の働きや日常用いる医薬品、食品と栄養の関係など
関心をもつ たとえば、
・心音に注意深く聞き入ったすることなど
・身体のつくりや働き、日常的に見られる健康に関する事柄にふれ、気付くこと
・病気やけがの処置を興味深く観察したり、処置の結果に気付いたり、栄養のある食品があることに気付いたりすることなど



「生物」の観点
(2)身近な生物の生長及び活動の様子に関心をもつ
ポ イ ン ト 学 習 内 容
身近な生物 ・学校や公園、通学途上などで見られる動植物であり、特に身近な生物は、学級園で栽培している植物や飼育している動物などがある
成長及び活動の様子 たとえば、
種子を播き発芽した植物成長や、活動状況、開花や落葉などの植物の変化、幼生期から飼育した動物などの状況
関心をもつ ・たとえば、動植物の変化に気付いたり、興味をもって観察したりする
・身近にある主な植物を見たり、触れたりするなどの直接的な体験

 


「事物や機械」の観点
(3)身近な事物や機械・器具の仕組みと扱いについての初歩的な知識をもつ
ポ イ ン ト 学 習 内 容
身近な事物の仕組みと扱い たとえば、
・日常生活で扱う電気、洗剤、石鹸の洗剤、砂糖や塩、サラダ油や天ぷら油などの食品、プロパンガスや都市ガスなどの熱源、コインやスプーンなどの金属、食品容器等に用いられるガラスなどの性質や用途、実際に使用する手順、保管や保守、取り扱う際に留意することなどについて基本的な事項を知る
身近な機械・器具の仕組み ・自転車、カメラや双眼鏡などの光学製品、ドリルや糸鋸など機械類、懐中電灯や扇風機、洗濯機などの日常生活で使用する電気器具などについて概括的に分割された構造部などを指す
たとえば、
自転車は車輪部、ハンドル部、サドル部など、洗濯機は外装部、モーター部、洗濯槽部など、電動糸鋸はモーター部、糸鋸の取り付け部、切る材料を載せる部分などで構成されていることを知る
身近な事物や機械・器具の仕組みと扱い ・日常生活で扱うことができる道具などを実際に使用するなどの活動を重視
・機械や器具を扱う際には、特に、事故の発生を防ぐために、安全に留意するとともに、事前の点検を怠ることのないようにする
・初歩的な知識の習得を目標とする場合には、課題が過重にならないように留意する

「自然」の観点
(4)自然の事物・現象についての興味を広げ、日常生活との関係を知る
ポ イ ン ト 学 習 内 容
自然の事物・現象 事物
・水や土のほか、雨、雲、海、山、川、太陽、月、星など
現象
・気象の変化、太陽や星の動き、地震など
興味を広げ ・身近な自然の事物・現象が変化することについて関心をもつこと
日常生活との関係を知る 自然の事物・現象が日常生活に与える影響を概括的に理解すること
たとえば、
・「生物が生きるには、水が必要である」
・「植物が育つには、土壌や温度が関係している」
・「魚は海や川に棲み、そこで獲れる」
・「雲が出てきたので雨が降る」
・「冬には寒いので、雪が降る」
・「夜になると太陽が沈み、暗くなるので月や星が見える」など
自然の事物・現象 ・日常生活との関連性を重視し、指導に際しては適切な時期や場所を選択し、生徒が事物等と実際に触れるなどの活動に取り組めるよう配慮する