
| 目 標 |
| 造形活動によって、表現及び鑑賞の能力を培い、豊かな情操を養う。 |
@「造形によって、表現及び鑑賞の能力を培い」とは、
・生徒の主体的な造形活動を一層深めて、」基礎的な表現及び鑑賞の能力を高めること
A「豊かな情操を養う」とは、
・造形活動と情操の関係を示しており、造形表現や鑑賞活動を高めることによって、人の感情の一種といわれる情操、すなわち、美しさ、よさ、優しさなどに向かう最も人間らしい意志や感情が豊かになること
| 学習内容 |
| 「表現」の観点 (1)経験や想像をもとに、計画を立てて、かいたり、つくったり、飾ったりする。 |
| ポイント | 学習内容 |
| 経験や想像をもとに | ・造形表現で取り上げる題材の所在を示しており、小学部の見たこと、感じたこと、想像したことのそれぞれの観点は同じであるが、中学部の段階では、経験の量的違いや想像の豊かさを踏まえて表現の広がりを指している |
| 計画を立てて | ・主題やテーマの決定、表現に適した材料や用具の準備、表現イメージなど、作品完成までのおおよその見通しをつけて活動すること |
| かいたり、つくたっり、飾ったりする | 表現活動の総体を示したものであり、中学部段階の発達の程度や状態に見合った、かく、つくる、飾るなどの活動 <かくことに関して> 内容では・・・ ・絵にかく、版画にする、ポスターをデザインするなど ・対象をよく見て色や形などの特徴をとらえてかく ・感じたことを材料や絵の具の性質、用具の特徴を生かして版画にしたりすること 表現では・・・ ・主観性の強い表現に加えて、目的に合わせた客観性のある表現に関心をもつ内容も取り扱われる 例えば、自然の形や幾何学的な形を並べたり、繰り返したりして、模様や装飾に関心をもち、伝達機能をもつポスターなどの平面デザインでは、知らせる内容を考え、色や形の組み合わせを工夫するなどして表現することなど 絵や版画の題材では・・・ ・静物や風景の観察や描写、学校行事や社会行事などの印象、想像画 ・版画の方法としては、木版、ゴム版、リノリューム版など ・デザインの題材としては、ポスター、案内標示、標識、表紙装丁デザイン、カット、模様・装飾など ・彫刻や立体のデザインとしては、人、動物、乗り物、建物など ・工芸品の題材としては、箱、筆立、ペン皿、焼き物の器物など 表現の方法としては・・・ ・彫塑や焼成工程のある器物、いろいろな造形材料の性質を生かした加工、塗装加工など 飾ることに関する内容では・・・ ・作品を教室や廊下の掲示板に展示したり、実際に使用したりして、造形作品が生活に役立つことを経験し、関心を深めたり愛着をもって扱ったりする |
| 「材料・用具」の観点 (2)いろいろな材料や用具などの扱い方を理解して使う |
| ポ イ ン ト | 学 習 内 容 |
| いろいろな材料や用具など | 小学部の「材料・用具」に関する経験を生かし、更に表現しようとする意図や、飾ったり、使ったりする用途や目的に合わせて取り扱う材料や用具のこと <いろいろな材料とは> ・絵にかいたり、版画にしたり、平面のデザインをしたりする際の材料や絵の具など <つくる表現活動で取り扱われる主な材料は> ・粘土、紙、石、布、木、金属、プラスチック、リノリューム、ニス、水性・油性塗料など ・他に、建築、土木工業用の資材などもその対象として可能 <主な用具は> ・水彩用具、塗装用具、謄写版、接着剤、彫刻刀、簡易な木材、・金属加工用具、糸鋸盤や研磨機などの電動用具など |
| 扱い方を理解して使う | ・上記に挙げた材料や用具の性質や機能をよく知って使うこと ・性質や機能を理解するだけではなく、同時に技能も習得される |
| 「鑑賞」の観点 (3)自然や造形品の美しさに親しみをもつ |
| ポ イ ン ト | 学 習 内 容 |
| 自然や造形品とは | ・自然の風景や人がつくり出した絵画、彫刻、デザイン、工芸などの作品 |
| 美しさに親しみをもつ | ・自然に親しみ、自然の美しさを感じることや、造形品のもつ美しさを感じること |
| ・季節や気候によって変化する自然に関心をもち、表現されている色や形、用途や装飾などに関心をもって、表現の面白さを感じたりすること | |
| ・鑑賞の環境を整え、生徒の作品や、名画などにふれる機会を作るよう配慮 | |
| ・遠足などの校外学習と関連させて重点的に鑑賞したりできるようにする |