目　標

適切な運動の経験を通して、健康の保持増進と体力の向上を図り、楽しく明るい生活を営む態度を育てる。

①「適切な運動の経験」とは、
・日常生活における活動（はう、歩く、走る、跳ぶ等）

②「健康の保持増進」とは、
・健康・安全についての実践的な理解を通して、生活行動や身近な生活環境における課題を把握し、改善することができる資質や能力を培うこと

③「体力の向上を図る」とは、
・各種の運動を適切に行うことによって活力ある生活を支え、たくましく生きるための体力の向上を図ること

④「楽しく明るい生活を営む態度を育てる」とは、
・生涯にわたって運動を豊かに実践するための資質や能力、健康で安全な生活を営む実践力
・たくましい心身を育てることによって、現在及び将来とも明るい生活を営むための基礎づくり

段階及び学習内容

「基本の運動」の観点
１段階（１）教師と一緒に、歩く、走るなどの基本的な運動をする
２段階（１）歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動に慣れる
３段階（１）歩く、走る、跳ぶなどの基本的な運動をいろいろな方法で行う

段階	ポイント	学習内容
１段階	基本的な運動	教師と手をつないだりして・・・・並ぶ・階段の上り下り・小山・固定遊具・プレイルーム・しゃがむ、立つ・その場跳び・転がる
２段階	基本的な運動に慣れる	自分から・・・・一人で歩く、走る、跳ぶ・大股、小股歩き・直線上歩き・１列での歩き・かけ足・緩やかなカーブを走る・折り返しリレー等
３段階	基本的な運動をいろいろな方法で行う	・後ろ向き、横歩き・リズムにあわせての行進・やや長い距離を走る・全力で短い距離を走る・ジグザグ・Ｓ字コース・リレー・片足跳び・体の前屈、側屈・動きをまねる

「運動遊び」「いろいろな運動」の観点
１段階（２）いろいろな器械・器具・用具を使った遊び、表現遊び、水遊びなどをする
２段階（２）いろいろな器械・器具・用具を使った運動、表現運動、水の中での運動などに親しむ
３段階（１）いろいろな器械・器具・用具を使った運動、表現運動、水の中での運動などをする

段　　階	ポ　イ　ン　ト	学　習　内　容
１段階	いろいろな器械・器具・用具を使った遊び	・トランポリンの上でゆれを楽しむ・低い跳び箱での乗り降りやまたがり・マットでｌ転がる・低い平均台で手を引かれて歩く・ボール転がし、投げ、的当て
	表現遊び	音楽が流れている場所で・・・・はねる、跳ぶ
	水遊び	・プールの周りでじょうろを使って遊ぶ・膝よりも浅いプールで、教師と一緒にいろいろな遊具を浮かべたり沈めたり、水をすくったりかけたりする
２段階	いろいろな器械・器具・用具を使った運動	・固定遊具、トランポリン、ジャンピングボード、低い平均台などを使った運動・低鉄棒でのぶらさがり・跳び箱でのまたぎ乗り、またぎ下り・マットでの前転がり・ボールでのつく、蹴る、近い距離での投げ受け、ボール送りゲーム
	表現運動	・動物のまね・簡単なリズム遊び・音楽に合わせて歩く、跳ぶ
	水の中での運動	膝くらいのプールの中で遊ぶ・歩く、走る・顔や頭を水の中に入れる
３段階	いろいろな器械・器具・用具を使った運動	・馬跳び、縄跳び・鉄棒にぶら下がって体を前後に揺する・低鉄棒での前回り・飛び箱での跳び上がり、跳び下り・マットでの連続横転がり、連続前転がり・平均台歩き・ボールを蹴りながらの走り、ドリブル・円形ドッジボール
	表現運動	音楽に合わせて・・・・自由な表現・簡単な振り付けをした踊り
	水の中での運動	・水に慣れる（プールの中で碁石拾い、輪くぐり）・沈み方、浮き方に慣れる・補助具などにつかまってのばた足

「きまり・安全」の観点
１段階（３）簡単な合図や指示に従って、楽しく運動する
２段階（３）簡単なきまりを守り、友達とともに安全に運動する
３段階（３）いろいろなきまりを守り、力を合わせて安全に運動する

段　　階	ポ　イ　ン　ト	学　習　内　容
１段階	簡単な合図や指示に従って、楽しく運動する	笛、太鼓などの楽器や児童が理解できる簡単な言葉かけで・・・・走る、跳ぶ、転がる
２段階	簡単なきまりを守り、友達とともに安全に運動する	安全に運動する上で必要な簡単な約束が分かり、友達と一緒に活動する・ぶつかったりしてけがをしない教師の援助を受けながら・１列に並んで歩く・合図に従って集合する・自分の位置に並ぶ
３段階	いろいろなきまりを守り、力を合わせて安全に運動する	・事故がおきないようにするための決まりや約束・簡単なゲームのルール・用具の準備、片付けにかかわるきまり・友達と協力して活動の決まりや約束を守っての活動・適切な間隔での１～２列の整列・自発的な用具の準備や片付け