目 標
表現及び鑑賞の活動を通して、音楽についての興味や関心をもち、その美しさや楽しさを味わうようにする。

@「表現及び鑑賞の活動を通して」とは、
・児童が直接体験すること
・実際の活動を主体的に展開していくこと

A「音楽についての興味や関心をもつ」とは、
・音や音楽をよく聴いたり、感じたり、楽器を見たり、ふれたり、音を出したり、身体で表現すること

B「その美しさを味わうようにする」とは、
・音楽の豊かさや美しさを感じ取ること(心引かれる音に出会い、音楽に聴き入ったり、口ずさんだり、リズムに合わせて身体を動かしたり、楽器を鳴らして楽しんだり)

段階及び学習内容
「音楽遊び」の観点
1段階(1)音楽が流れている中で体を動かして楽しむ
    (2)音の出るおもちゃで遊んだり、扱いやすい打楽器でいろいろな音を鳴らしたりして楽しむ

段階 ポイント 学習内容
1段階 音楽が流れている中で体を動かして楽しむ ・音楽の流れている中で遊び、音楽に気づき、休息する(教師の歌や演奏、CD、テープレコーダー、電子楽器などを利用)
・教師と一緒に合わせて身体の部位を動かす、歩く、走る、止まる
音の出るおもちゃで遊ぶ 遊びの中でがらがら、らっぱ、太鼓等の音の出るおもちゃに自然にふれたり鳴らしたりすることで、遊具に関心を示したり、意欲低にかかわったりする
扱いやすい打楽器でいろいろな音を鳴らす 形、色、音色、感触に関心を示し、簡単に操作できる楽器で、実際に音を出す。(ツリーチャイム、カバサ、鈴、シンバル、ティンパニー、太鼓、オートハープ、ギター、カズー等)
楽しむ ・音が鳴ることに気づくことや喜びを感じること
・教師や友達と音や音楽を通して、やりとりをすることによって、情緒の安定を促したり、心躍るような体験をしたりすること



「鑑賞」の観点
2段階(1)好きな音楽を聴いて楽しむ
3段階(1)身近な人の歌や演奏を聴き、いろいろな音楽に関心をもつ
段  階 ポ イ ン ト 学 習 内 容
段階 好きな音楽を聴いて楽しむ 好きな音や音色を見つける(知っている曲や楽器の音を聴いて)
3段階 身近な人の歌や演奏などを聴く 実際に楽器や歌う人々を見たり、静かに耳を傾けたりする(教師、友達、地域や交流をしている人)
いろいろな音楽に関心をもつ ・行進曲、劇の音楽、踊りの音楽、郷土の音楽、わらべうた、世界の諸民族の音楽等(視聴覚教材、学校生活で流れる音楽)
・音あて遊び



「身体の表現」の観点
2段階(2)友達や教師とともにリズムの特徴を感じ取って身体を動かす
3段階(2)音楽に合わせて簡単な身体表現をする
段  階 ポ イ ン ト 学 習 内 容
段階 友達や教師とともに 友達や教師と一緒に身体を動かしたり、友達や教師の表現を見て楽しんだりする。
リズムの特長を感じ取って身体を動かす リズムの特徴に気づき、それにあわせてた身体表現をしようとする
3段階 音楽に合わせて簡単な身体表現をする ・身近な動植物や乗り物の模倣表現
・ハンドプレイ
・楽器や道具を使った身体表現
・簡単なフォークダンス



「器楽」の観点
2段階(3)いろいろな打楽器を使ってリズム遊びなどをする
3段階(3)旋律楽器に親しみ、簡単な楽譜を見ながらリズム合奏をする
段階 ポイント 学習内容
2段階 いろいろな打楽器 ・両手の動きを高める(タンブリン、ウッドブロック、ギロ等)
・音階や和音(木琴、キーボード、トーンチャイム等)
リズム遊び ・自由に鳴らす
・合図に合わせて鳴らす
・大小、強弱、速度に合わせて鳴らす
3段階 暦に関心をもつ 曲の一部、旋律の一部を演奏
・音階が決められた位置にある楽器(鍵盤楽器、リコーダー等)
・有音程の楽器(単音グロッケン、ハンドベル等)
簡単な楽譜 ・楽器の絵を順番に並べて書いた絵譜
・文字で音符、リズム、旋律、和音を書いた楽譜



「歌唱」の観点
2段階(3)好きな歌ややさしい旋律の一部を楽しく歌う
3段階(4)やさしい歌を伴奏に合わせながら、教師や友達などと一緒に歌ったり、一人で歌ったりする
段階 ポイント 学習内容
2段階 好きな歌ややさしい旋律の一部分を楽しく歌う 歌の一部を歌う(好きな歌、なじみの歌、特徴的な歌)
3段階 やさしい歌を伴奏に合わせながら 聴覚と運動の調整をして歌う
教師や友達などと一緒に歌ったり、一人で歌ったりする ・伴奏が流れる中で、教師や友達などの身近な相手に補助されながら歌う
・人と合わせながら歌う
・歌詞や曲を覚えて、一人で調整しながら歌う