目 標
日常生活に必要な国語を理解し、表現する能力と態度を育てる。

@「日常生活に必要な国語」とは、
・児童の生活に身近な人やものの名前の理解
・動作や状態を表す言葉の理解
・感情を表す言葉の理解
・日常生活を送る上で必要な周りの人たちの話を聞いたり、話したり
・記号や文字を読んだり、書いたりして生活の中で生かす力を身に付ける

A「表現する能力と態度を育てる」とは、
・日常生活を送る上で、国語を表現する能力
・国語を使って様々な事柄を表現する能力を育てる
・人やものとかかわる力を伸ばし、積極的に表現しようとする意識や気持ちを育てる

段階及び学習内容
「聞く・話す」の観点
1段階(1)教師の話を聞いたり、絵本などを読んでもらったりする
    (2)教師などの話し掛けに応じ、表情、身振り、音声や簡単な言葉で表現する
2段階(1)教師や友達などの話しことばに慣れる
    (2)見聞きしたことなどを簡単な言葉で話す
3段階(1)身近な人の話を聞いて、内容のあらましが分かる
    (2)見聞きしたことなどのあらましを教師や友達と話す
段  階 ポ イ ン ト 学 習 内 容
1段階 教師の話を聞いたり ・教師からの呼名や言葉掛けなどに応じる(振り向く、耳を傾ける、簡単な指示を受けてものをよく見たり聞いたり)
・絵本、紙芝居、テレビ、まんがなどを読んでもらう
・写真や絵などの中のものの名前を読んでもらう
教師などの話し掛けに応じ ・話し掛けに応答する(教師、身近な大人、兄弟、友達から)
表情、身振り、音声や簡単な言葉 ・話相手を見る
・音声で模倣
・簡単な言葉での表現
2段階 教師や友達などの話し言葉に慣れる ・生活の中でかかわる様々な人々の話しことば
・テレビ・ラジオなどの音声の口調
・相手の話を最後まで聞く
・教師の簡単な指示や説明を聞いて、できる限りその指示に合わせた行動ができる
見聞きしたことなどを簡単な言葉で話す ・見たり、聞いたり、体験したことを簡単なことば(・・・した)などで相手に伝える
・自分の名前や要求を伝える
・簡単なあいさつをする
・友達と一緒に簡単なせりふのある劇などを通して、話すことに慣れる
3段階 身近な人の話を聞いて、内容のあらましが分かる ・教師や友達、身近な人などの話
・テレビやVTRの中の言葉
・簡単な指示を聞き取り、そのとおりに行動できる
見聞きしたことなどのあらましを教師や友達と話す ・自分の意志や希望などの大体の内容を話したり、発表したりする
・分からないことを聞き返す
・相手に伝わりやすいよう、なるべく正しい発音で話す
・日常のあいさつ
・相手に伝言する
・電話での簡単な受け答え



「読む」の観点
1段階(3)教師と一緒に絵本などを楽しむ
2段階(3)文字などに関心をもち、読もうとする
3段階(3)簡単な語句や短い文などを正しく読む
段  階 ポ イ ン ト 学 習 内 容
1段階 教師と一緒に絵本などを楽しむ ・絵本や紙芝居、テレビなどを見たり読んでもらったりしながら楽しむ
・好きな絵本を自分で探して読んでもらったりする
2段階 文字などに関心をもち、読もうとする ・平仮名(自分の名前、身近なものの名前)
・名称や活動を知る(絵本やテレビ、まんが)
・拾い読みなど
・いろいろなシンボルマークや簡単な表示
3段階 簡単な語句や短い文などを正しく読む ・できるだけたくさんの読み物を読む
・やさしい物語文で登場人物や前後をとらえる
・絵本ややさしい読み物に出てくる促音、長音等の含まれた語句短文
・身近な見られる簡単な漢字
・簡単な表示や標識の意味(入り口、出口、非常口、立ち入り禁止等)

 


「書く」の観点
1段階(4)いろいろな筆記用具を使って書くことに親しむ
2段階(4)文字を書くことに興味をもつ
3段階(4)簡単な語句や短い文を平仮名などで書く
段  階 ポ イ ン ト 学 習 内 容
1段階 いろいろな筆記用具 ・クレヨン、チョーク、筆、刷毛、鉛筆、ボールペンなど
・筆記用具の持ち方や正しい姿勢
・朝昼晩の理解
2段階 文字を書くことに興味をもつ ・具体物や絵カード等と単語や文字カード等のマッチング
・なぞり書きやまね
3段階 平仮名など 平仮名の・・・
・濁音、半濁音、長音、拗長音などの文字
・平仮名や身近に用いる簡単な漢字
題材としては、絵日記、簡単な手紙、体験したことの簡単な作文など